
コロナで映画館に行きづらくなり、自宅で好きなときに好きな作品を見られる動画配信サービスがますます会員数を伸ばしています。
そこでそもそも動画配信サービスとは何か?どんなメリット・デメリットがあるのか?
また自分に合った動画配信サービスを選ぶには何に気をつければいいのか?そして各サービスごとの特徴を紹介します!
動画配信サービスとは?
動画配信サービスとは毎月一定の料金を払うことで映画やドラマ、アニメやバラエティ、音楽などバリエーション豊かなコンテンツを好きなだけ視聴できるサービスです。
ビデオ・オン・デマンド(VOD)という呼び方もされます。
最近、よく耳にするようになった「サブスクリプション」という言葉がありますが、簡単に言うと「定額制」という意味です。
動画配信サービスは基本的に定額制がほとんどで、ある意味、サブスクの動画サイトと言えます。
月額料金を払うことでコンテンツのうち見放題の作品についてはそれ以上お金が発生しませんが、一部の有料コンテンツは視聴する際に課金されます。
大きな特徴としてはスマホ、パソコン、タブレットなど複数のデバイスで視聴できる他、1つのアカウントで複数の人が同時に視聴できる仕組みがあったりします。
また視聴履歴を残したり、マイリストに入れて保存できたりと細かく整理できたり、子供に見せたくない動画がある場合はペアレンタルロックをかけることができます。
サイト内でいろいろな切り口で作品を紹介しているので、今まで知らなかった作品に会えたりするのも大きな魅力ですね。
インターネットの回線が光ファイバーなど高速化が進むにつれて、動画をストレスなく視聴できる環境が整ったこと、さらに海外発のNetflix、Hulu、Amazonプライムビデオなどのサービスが広まったことで一般的に普及するようになりました。
なお、動画配信サービスという場合、コンテンツを配信する従来のサービス以外にも、自分で作ったコンテンツを配信するユーチューブやニコニコ動画などのサービスも広義では意味に含みます。
日本では著作権のある楽曲や映像を流すことに大きな障害があり、海外と比べるとなかなか普及しない背景がありましたが、昨今は最初からインターネットに流すことを前提に著作権契約をするようになり、日本初のサービスも広がりを見せています。
日本企業の動画配信サービスの歴史
先駆けとなったのはU-NEXTです。
U-NEXTは2005年にUSENが開始した無料動画配信サービスのGyaOを起源としています。
その後2008年にGyaOはヤフーに株式の51%を譲渡してUSENとヤフーの合弁会社となりYahoo!動画と統合しました。
さらに2009年に定額制動画配信サービスとしてGyaO NEXTからU-NEXTへとブランド変更しました。
2016年の時点で料金は1990円で作品数は約12万、会員数は約133万人でした。
次に古いのはdTVです。
dTVはエイベックスが2009年に始めたBeeTVとして始まり、その後ドコモのdマーケットに対して映像を提供するdマーケットVIDEOストア、dビデオというブランドに変わり、2015年4月よりdTVへブランド変更しています。
2016年の時点で料金は500円、作品数は約12万、会員数は約500万人でした。
ドコモとエイベックスが組んで事業展開しており、携帯手続きと同時に加入を促すことができるのが強みです。
海外企業の動画配信サービスの歴史
海外では有名なHulu、Amazonプライム、Netflixは日本にも進出しています。
Huluは2008年にアメリカで設立され、2011年に日本でも子会社のHulu Japanが事業をスタートさせています。
しかし親会社の思うほど業績が伸びず、2014年に日本テレビの傘下に入ることで現在に至ります。
Netflixは1997年にDVDレンタルとしてスタートし、2007年に現在のような形式になっています。
2017年には世界の会員数が初めて1億人を突破しています。日本では2015年に事業をスタートさせており、オリジナル作品が数多く話題になっています。
Amazonプライムは日本では2013年から行っていたAmazonインスタントビデオが始まりです。
この時点ではペイ・パー・ビューでしたが、2015年にAmazonプライムビデオのサービスが日本でも始まり現在のような形になりました。
定額制動画配信サービスのメリット5つ
1.トータルで考えるとコスパが良い
定額制のサービスがほとんどで、一定のお金でいくらでも映画やドラマなどが楽しめるので、よく視聴する方にはコスパが良いでしょう。
ただしスカパーのように視聴する分だけお金を払うペイ・パー・ビューの仕組みだと見れば見るほどお金がかかるのでコスパ的にはイマイチかもしれません。
たとえばU-NEXTの場合、月額料金は1990円ですが、レンタルビデオ屋で借りるなら1作につき数百円かかります。
そのため月に5~6本見れば充分元がとれることになります。ちなみにU-NEXTの場合、毎月1200ポイント貰えるので、これで電子書籍などを購入するならもっとお得なことになります。
2.知らない名作と出会える可能性がある
レンタルビデオでパッケージを参考に借りてきたけど、中身がつまらなくてがっかりした経験はあるでしょう。
でも動画配信サービスの場合、見放題なので最初の何分か見てだめだと思ったらすぐ次の作品を見ることができます。
つまりレンタルに比べるとお金を払うリスクが少ない分、気軽にいろいろな作品に手を出すことができます。
気軽に見れる分、今まで知らなかったような名作に出会える可能性も高いですよね。
他にも、サイト内でいろいろな切り口で紹介しています。例えばドラマなら
「萌える!ドラマの中の制服男子」「2000年代ヒットドラマのヒット曲」「全員主役!?技巧俳優たちが夢の共演」「主役は監察官や検視官!死体や物証から真相に迫る」
どうですか?見てるだけで思わずクリックしてしまう特集がいっぱいあります。ちなみに上記はU-NEXTのドラマの特集の一部です。
これなら知らなかった名作に出会えると思いませんか?
3.オリジナル動画や作品がある
Hulu初のオリジナル作品から生まれたNiziUが紅白に初出場を決めたのは記憶に新しいですが、これもオーディションの様子から独占配信しており、見るにはHuluに加入するしかありません。
Hulu以外にもたとえばNetflixやAmazonプライムなどもオリジナル作品に力を入れていますよね?
どこでも取り扱ってる動画は当然取り扱った上で、そこでしか見れない動画を用意することで加入を促そうとしてるわけですね。
けっこうお金をかけて制作してることもあり、テレビや映画に負けないクオリティなので見ていても楽しいですよ。
4.レンタルしたり返却しに行く必要がない
あくまでレンタルビデオとの比較になりますが、わざわざお店まで借りに行く必要もないし、返しに行く必要もありません。
ストリーミング配信なので見たいときにいつでもどの作品を観れます。
レンタルのように返却が遅れて延滞金を支払うようなこともないから手軽で便利ですよね。
5.マルチデバイスでいつでもどこでも見られる
動画配信サービスの良いところはアカウントさえ持っていれば複数の端末(デバイス)、スマホやパソコン、タブレットなどで視聴できることです。
朝は朝ごはんを食べながらタブレットで視聴し、昼間は外出先でスマホで視聴し、夜、帰宅したらパソコンでじっくり視聴する、みたいに場所を選ばずに視聴することができます。
またケーブルテレビのようにモデモも必要ないし、要はネット環境さえあれば大丈夫なのは嬉しいですね。
定額制動画配信サービスのデメリット3つ
便利な動画配信サービスですが、デメリットがないわけではありません。
1.新作の配信が遅い、取り扱いの幅にムラがある
コンテンツについて、場合によっては「見たい作品がない!」というケースもあります。
たとえば新作の映画の宣伝をテレビでやっていて、動画配信サービスで見たいと思っても、新作はどうしても配信されるまで時間がかかります。
またサービスによって作品のジャンルの得意不得意があるので、見たい作品が見つからないこともありますよ。
ただし、この問題を解決する方法があり、それは無料お試し期間を利用すること。
正式に契約する前のお試し無料期間中に、見たい作品があるのかじっくりと探すことができます。
無料期間が終わるまでに解約するばお金がかからないのでいくつかのサービスを比較してから加入したい場合は上手に利用するとよいでしょう。
2.配信が終了することがある
たいていの作品には配信期間というものがあり、配信が終わってしまうと見ることはできません。
といってもたいていの作品は配信開始してから1年や2年などある程度長期間見ることができます。
ただしタイミングによっては見たい作品がちょうど終わってしまったというケースもあるのであらかじめチェックしておくとよいでしょうね。
3.見ても見てなくても料金が発生する
定額制は良くも悪くも料金が一定です。そのため、事情により全く視聴してない期間でも毎月のように料金が発生します。
ライフスタイルが変わり、忙しくなって見る暇がない・・・という場合は休止するなど何らかの処置をしないと見てないのに料金を払う羽目になるので気をつけましょう。
動画再生の仕組み(ストリーミング、ダウンロード)
基本的にどこの動画配信サービスでもインターネット回線経由で動画を再生するストリーミング配信です。
そのため回線が遅かったり重かったりするとなかなか再生が進まずイライラすることもあります。
またスマホやタブレットなどモバイルデータ通信で見る場合、料金プランによっては通信量がたくさん発生して制限が途中でかかる可能性もあるので注意が必要です。
おすすめなのはWi-Fi回線のある場所で事前にダウンロードしておいて、外出先などモバイルデータ通信になる場所でオフラインで視聴すること。
これならどこでも回線を気にせずに視聴できます。
ただし注意点が1つあって、それは全ての動画がダウンロード可能ではないこと。
どこの動画配信サービスでもダウンロード可能な作品には右横にダウンロードのマークがついているのですが、これが思ったより少ないです。
これが見たい!と思っても、ダウンロードができない作品だった、というケースもあります。
またHuluなどダウンロードできる数が25個までと制限がある場合もあるので気をつけましょう。
動画配信サービスの料金体系と支払い方法
動画配信サービスの料金は基本的に月額制ですが、中にはスカパーのように視聴した分だけ料金を払うペイ・パー・ビューもあります。
そして定額制で見放題でも、中には有料の作品もあります。
たとえばU-NEXTの場合、新作には330円~550円くらいの料金が発生します。これはサービスによってまちまちです。
レンタルビデオで借りるのと同じ位の料金といえますね。
そして支払い方法は通常、クレジットカードやデビットカード、携帯料金払いなどに対応しています。
動画配信サービス選びでチェックすべきポイント3つ
ではどこの動画配信サービスが自分に合っているのか?当サイトでは以下の3つのポイントを紹介します。
ポイント1.好きなジャンルはそろっているか
1つ目は自分の見たいジャンルの品揃えが豊富か、です。
動画配信サービスは各サービスによって得意ジャンル・不得意ジャンルが違います。
たとえば業界で一番品揃えが多いU-NEXTの場合、だいたいどのジャンルも強いのですが、それでもオリジナル作品は弱かったりします。
これがHuluになると海外初のサービスだけに海外ドラマは強いのですが、韓流などアジアドラマは弱いし、成人向けがなかったります。
またFODプレミアムだとフジテレビ系列の作品しかないので映画、ドラマ、アニメ、海外ドラマなどを見たい方には不満が残ります。
またdTVの場合なら映画やドラマは強いけどアニメやキッズ向け、ドキュメンタリーは弱いし、オリジナル作品や成人向けはありません。
いずれにしろ契約する前に入ろうと思ってるサービスの品揃えをよく知っておくといいでしょう。
ちなみにdTVとAmazonプライムはジャンルも豊富で品揃えも多いですが、人気作品のほとんどが有料になっていたりします。
自分の見たいジャンルの作品で見放題で見れるのがどれくらいあるのか把握しておくとよいでしょう。
ポイント2.月額料金に納得できるか
一般的に動画配信サービスの料金は500円~2000円くらいの間です。大事なのはコスパに見合うかです。
毎月たくさん視聴するヘビーユーザーなら2000円の料金でも充分、元がとれますが、それほど見る頻度が多くないライトユーザーだと月によってはコスパが悪くなる可能性も。
またアニメしか見ないという方なら作品数が多いけど料金が1990円のU-NEXTよりもアニメしかないけど料金が400円のdアニメストアの方がお得かもしれません。
自分が何を重視するのか?ジャンルの豊富さか、新作が見れることか、料金が安いことか、それによって決めるのがいいと思います。
いずれにしろ払う価値がある料金の動画配信サービスを選びましょう。
ポイント3.2人以上で楽しみたいか
一人で視聴するならあまり気にする問題ではないのですが、家族で利用する場合、同時視聴の問題があり、どこを利用するかよく考えた方がいいです。
同時視聴というのは1つのアカウントで複数のデバイスで同時に違う作品を見ることを言います。
たとえばU-NEXTの場合、1つのアカウントにつき、親アカウント1、子アカウント3の合計4アカウントまで持てます。
つまり4人家族が同時に違うデバイスで違う番組を見ることも可能になるわけです。
逆にHuluは同時視聴はできません。事前にダウンロードした動画とリアルタイムのストリーミング配信なら同時に視聴できます。
たとえば夜の時間帯など、家族同士で視聴がかち合ってしまう時があるわけで、そんな時に同時視聴できるサービスの方がケンカしなくて済むのでありがたいです。
ちなみに他に同時視聴できるサービスは
U-NEXT:4台まで
Amazonプライム:3台まで
Netflix:(料金によるが)1~4台まで
他は同時視聴できないので注意しましょう♪